【MediaZine】専門メディアでプロモーションをする理由とは?vol.1

株式会社イードでは 21ジャンル52メディア (※)にものぼるニュース・コンテンツメディアを運営しています。情報の1次ソースとして、読者はもちろんのことポータルサイトやニュースキュレーションメディアに記事を配信、尚且つサイトごとに高い専門性を持ったニュースを取り扱っていることが特徴です。
※2019年3月現在

「MediaZine(メディアジン)」では、メディア運営に携わるビジネスパーソンの裏側に迫り、メディアを用いてどのようなプロモーションが可能か、目指したい世界観はどこなのか、といった内容をお聞きします。第1回目は、メディア事業本部ゲーム事業部にてビジネスプロデューサーとして活躍をしている千村紘希氏にインタビューを実施。インサイド、Game*Sparkを中心としたゲームメディアを活用したプロモーション手法について聞きました。

ーーー自己紹介をお願いします

メディア事業本部ゲーム事業部で営業を担当しています。入社4年目でして、1年目は「保険ゲート」(※)という保険を検討している人とFP(ファイナンシャルプランナー)の方をマッチングするサービスのFP開拓営業を担当していました。2年目からメディア事業本部に移り、広告代理店様向き合いのメディアセールスを担当、3年目から現在のゲーム事業部に配属となりました。
(※)現在はディノス・セシールに運営移管

ーーーイードの営業はどのようなことを行うのでしょう

インサイド - 人生にゲームをプラスするメディア

ゲームメーカー様やゲーミングPCなどを取り扱うゲーム製品関連会社様に対して、弊社が運営するゲームメディア「インサイド」「Game*Spark」「GameBusiness.jp」を活用したプロモーションの企画提案を行っています。主に取り扱っているのはバナー広告タイアップ広告(記事広告)ですが、リアルイベントの開催なども提案したりしています。

ーーーそれぞれゲームメディアだと思うのですが、各メディアで違いはあるのでしょうか?

「インサイド」はライトからミドルゲーマーの読者が多く集まっています。具体的には任天堂スイッチやスマートフォンゲームなどを日々楽しでいる読者が多いです。一方「Game*Spark」には、 いわゆる洋ゲー(海外ゲーム)やPCゲームを楽しんでいるコアなゲーマーやPCゲーマーの方が多いです。「GameBusiness.jp」はゲーム業界で働く方々向けへのニュースを配信しておりますので、業界関係者やゲーム業界を目指している方などが読者としては多くおります。

ーーーメディアでプロモーションを実施するまでの具体的な流れを教えてください

お打ち合わせをさせて頂き、まずは広告主様が考えているプロモーションの方向性をヒアリングします。そこから弊社のメディアを使ってどのような企画が実施可能かを編集部と議論し、企画案をいくつかご提示させて頂き実施、という流れになります。企画実施決定後のスケジュール調整やライターさんや演者さんのブッキング、ロケが入る場合は撮影場所の確保なども弊社で行います。

ーーー広告主が「こうやりたい」という企画の実施が可能なのでしょうか

基本的には、弊社が運営する媒体の特徴や読者を加味したご提案をすることが多いです。広告主様が実施したいことだけではなく「専門メディアならでは」の企画をご提案させて頂きます。ゲームに関わらず、弊社が運営するメディアでは「1万人に読まれる記事よりも1人の人生を突き動かすメディア」を目指している部分もありますので、極端なことを言うと「何百人の人に届けたい」というオーダーがあった場合は、他のビークル(テレビやポータルサイト、SNSなど)をご案内する時もありますね。


また理想だけを追い求めるのではなく、コストやスケジュール感、ブッキングなどに関しても非現実的なものを追い求めている場合は、今あるアセットを加味した現実的な提案をすることが多いです。結局、勢いだけで進めていても企画自体が頓挫してしまう場合もありますので、そのあたり冷静にご提案するように心がけています。

ーーー専門メディアでプロモーションをするメリットはどういったところにあるのでしょうか

やはり読者層がはっきりとしていますので、広告主様がリーチしたい層にきちんとアプローチできる部分だと考えています。「任天堂ファン」や「FGO(『Fate/Grand Order』 )ファン」など明確に見えていたりするので、効果的なプロモーションが可能です。逆に「マスに広げていきたい」といった場合は、専門メディアではなく、視聴者や読者数が多いテレビやポータルサイトなどで行ったほうがいいかと思います。ただ、プロモーションの最終的な目標は「ゲームを買ってくれるか/ダウンロードしてくれるか」といった部分になると思いますので、専門誌は外さない方がいいのかな、と思います。

ーーー千村さんが携わった企画で、渾身のものは?

『バクレツモンスター』というスマートフォンゲームの企画ですね。

爆破撮影の“聖地”で気持ち良い爽快感!『バクレツモンスター』の魅力をマジの爆発を通して伝えたい

「バクレツ」というキーワードから、火薬を爆破する聖地に行ってインサイドの編集長を爆発させる…という企画を実施しました。もちろん、ただ爆破をさせただけではなく、火薬を爆発させるプロの爆破師の方にもゲームをプレイしてもらって、ゲームそのものの魅力も記事内で伝えていきました。企画ご提案の際から広告主様からもご評価を頂いておりまして、記事のPV自体もバクレツでした。

またインサイドにて「インサイドちゃん」というVtuberを運営しているのですが、彼女と絡めた企画の提案も想い出深いです。

「ふくやマスタープレゼンツ『Dragon Marked For Death』MASTERS CUP」当選者発表! 50万円を手にするのは誰なのか─投稿動画も随時公開中

こちらの企画は発売前のゲームをインサイドちゃんはもちろん、約30名のVtuberにプレイをして頂きその様子を投稿してもらい、一番うまくゲームの良さを伝えられたVtuberに50万円の賞金をプレゼントするという賞レース大会を行いました。企画の進行(ディレクション)はものすごく大変でしたが、多くのVtuberにご参加頂き、動画投稿はもちろん、TwitterなどのSNSでの拡散の相まって非常に良い企画となりました。

ーーー最後に、千村さんがイードで成し遂げたいことを教えてください

先にあげたVtuber企画のような、今までに無いような座組をもっと企画立案していきたいです。単独での実施で終わるのではなく、きちんとパッケージ化して多くの広告主様に実施してもらえるようなソリューションを作れていければと思います。